内容説明
生涯、思想、著作、史跡のほか、曼荼羅、潅頂儀礼、仏菩薩など、第一人者による徹底した解説に、豊富な数の用語集を付した入門書にして決定版。
目次
序 今なぜ空海なのか(空海と現代)
第1部 空海と出会う(空海の生涯;空海の思想)
第2部 空海を学ぶ(空海の密教芸術;空海の著作)
第3部 空海と歩く(空海ゆかりの地;空海の奇跡)
第4部 空海関係用語集
感想・レビュー
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Go Extreme
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曼荼羅理論と調和の哲学: 空海は曼荼羅を用いて個性の尊重と全体の調和を強調 曼荼羅:異質な存在が共存しつつも全体の調和を図る・すべての存在が相互依存 即身成仏の思想: 修行を通じて現世での悟りが可能・三密行 密教の総合性と包括性: 神仏習合の考え方が密教の特質 大日如来と阿弥陀如来の同一性: 異名同体・両者の教えを統合的に解釈→浄土信仰との共通点を強調 慈悲と利他の精神: 共存を目指す慈悲の精神・曼荼羅理論の中核概念 高野山ー密教修行の場と 東寺ー真言密教の根本道場 神護寺ー言密教の中心地・初めて両部灌頂2025/01/08